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母乳育児のメリット

母乳育児は赤ちゃんにどのようなメリットがありますか?

おすすめの記事: 2 min.

母乳は赤ちゃんにとって最高の食べ物です。さらに母乳育児には、赤ちゃんがその他の多くの母乳の恩恵を受けられるというメリットがあります

世界保健機関(WHO)が最低6ヶ月間母乳育児を推奨していると聞いたことがあるかもしれませんが、その背景には何があるのでしょうか? まず、母乳育児は子どもの健康を維持する最も効果的な方法のひとつであり、それがほぼ全世界で実施された場合、毎年約820,000人の子どもの命を守ることができます1 。これは非常に説得力のある根拠です。

母乳育児の健康面でのメリット

母乳は赤ちゃんに栄養を与えるだけでなく、赤ちゃんを守る役割を果たしています。母乳は、幹細胞、白血球、および有益な細菌2などの生きている成分ならびに抗体、酵素、ホルモンなどのその他の生理活性成分3で満たされており、これらはすべて感染症と闘う助けになったり、疾患を予防したり、正常で健康的な発達に貢献しています。

最初の6か月間に完全母乳で育てられた赤ちゃんは、下痢や病気、胃腸炎、風邪やインフルエンザ、耳や胸の感染症、および鵞口瘡にかかる確率が低く4、また、粉ミルクの乳児と比較して、完全母乳の赤ちゃんは乳幼児突然死症候群(SIDS)の犠牲になる確率が半分です5

もちろん、母乳育児の赤ちゃんも時々具合が悪くなることもありますが、赤ちゃんが病気の時の授乳にはさらにメリットがあります。「赤ちゃんあるいはお母さまが病気になった場合、母乳に含まれる保護作用をもった成分が増加する傾向があります6 」と、ラクテーションおよび母乳育児の国際的権威である西オーストラリア大学のPeter Hartmann教授は説明します。「赤ちゃんがどのような感染症にかかったかに関わらず、お母さまの身体がその感染症に対する固有の抗体を作り出すため、母乳育児の赤ちゃんは粉ミルクの赤ちゃんよりも早く回復する可能性が高くなります。」

また、その理由は栄養や免疫だけではありません。赤ちゃんが病気になったりぐずったりする時に直接授乳することは、赤ちゃんを慰めたり落ち着かせたりしますが、これは重要なメリットであり、過小評価されるべきではありません。実際のところ、研究では赤ちゃんが予防接種を受けている時に直接授乳すると、赤ちゃんが泣く時間が減り、安心感が与えられることが示されています7

母乳の早産児へのメリット

早産児に母乳をあげると、敗血症、慢性肺疾患、壊死性腸炎(NEC)などの死に至る可能性がある疾患から最適な形で赤ちゃんを守ります8。母乳を与えられる早産児は早期に退院する可能性も高くなります9

「早産児に母乳をあげることは、お母さまが赤ちゃんのためにできる最も有益なことです」と、Hartmann教授は指摘します。「一滴一滴が重要です。」 実は、病院スタッフ関係者は母乳を単なる栄養素ではなく、医学的介入ととらえています。早産児にとって母乳がどれくらい重要かということについては以下をお読みください。


母乳育児が赤ちゃんの睡眠に効果をもたらす仕組み

粉ミルクの赤ちゃんの方が長く眠ると聞いたことがあるかもしれませんが、それは迷信のようです。研究では、母乳育児の赤ちゃんも粉ミルクの赤ちゃんも同じように夜中に授乳のために目を覚まします10 。しかし、その違いは母乳育児の赤ちゃんの方が早く眠りに戻るということです。直接授乳の間に赤ちゃんの体内で生成されるオキシトシンは、授乳後に赤ちゃんに眠気を感じさせます。また、母乳に含まれる他のホルモンやヌクレオチドは、赤ちゃんの健康的な体内時計(睡眠・覚醒パターン)の発達を助けます11

母乳育児と赤ちゃんの脳の発達

生後6か月間は、赤ちゃんの脳が急速に成長する忙しい時期です。脳の質量はこの極めて重要な期間にほぼ2倍になります12 。あるアメリカの研究では、3か月以上完全母乳だった幼児や未就学児の脳は、母乳を飲んだことがない子どもたちよりも、大脳白質(脳のさまざまな領域を繋げ、その間で信号を転送する部位)が20~30%多いことが示されました13

赤ちゃんの脳の発達に対する母乳育児の重要性は、世界中の研究に反映されています。あるイギリスの研究では14、赤ちゃんの時に6か月間以上母乳育児だった16歳の青少年は、学校の試験で優秀な成績を収める傾向が高いことが示されています。またブラジルの研究者たちは、1年以上母乳育児だった人たちは30歳になるまでにより多く稼いでいる傾向があることを発見しました15

世帯収入や母親の教育水準などの要素を考慮に入れて結果を調整しても、完全母乳の乳児は粉ミルクの乳児よりもIQが高い傾向があるようです16 。「この理由についてはいくつかの考えがあります」と、Hartmann教授は言います。「ひとつは、母乳に含まれるDHAなどの長鎖脂肪酸に関連があり、これは脳と脳の発達にプラスの影響を及ぼします17。」

また、最新の研究では母乳育児は行動面でもメリットがあることが示唆されています。10,000人の子どもを対象にしたある研究では、4か月以上母乳育児だった子どもは5歳の時点で問題行動がある確率が30%低いという結果が示されました18

母乳育児による赤ちゃんへの一生続くメリット

母乳育児は最初の6か月間だけ赤ちゃんにメリットがあるのではありません。赤ちゃんが母乳を長く飲み続けるほど、そのメリット(特に健康面での)は増えていきます。

授乳する度にお母さまと赤ちゃんの体内のオキシトシン(「愛情ホルモン」)のレベルは上昇し、絆を深めることを促します19 。将来の関係性への確かな基盤を作ることができ、さらには赤ちゃんが後の人生でストレスにうまく対処する助けにさえなるかもしれません20

研究では、赤ちゃんの頃に母乳育児だった子どもは粉ミルクだった子どもよりも、白血病やリンパ腫などのがんにかかる確率が低く21、視力が良く22、歯が強い23傾向があることが示されています。母乳育児は、赤ちゃんが大人になった時に肥満になったり、1型または2型糖尿病24,25を発症したりするリスクの低下も助けます。

このように、母乳育児のメリットは一生続くのです。また、お母さまが母乳育児を長く続けるほど、お母さまへの健康面でのメリットも増えていきます。

詳細については、当社のebook 「知っておきたい母乳の科学 」をぜひご覧ください。

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参考文献

1 Victora CG et al. Breastfeeding in the 21st century: epidemiology, mechanisms, and lifelong effect. Lancet. 2016;387(10017):475-490.

2 Bode L et al. It’s alive: microbes and cells in human milk and their potential benefits to mother and infant. Adv Nutr. 2014;5(5):571-573.

3 Ballard O, Marrow AL. Human milk composition: nutrients and bioactive factors. Pediatr Clin North Am. 2013;60(1):49-74.

4 Ladomenou F et al. Protective effect of exclusive breastfeeding against infections during infancy: a prospective study. Arch Dis Child. 2010; 95(12):1004-1008.

5 Vennemann MM et al. Does breastfeeding reduce the risk of sudden infant death syndrome? Pediatrics. 2009;123(3):e406-410.

6 Hassiotou F et al. Maternal and infant infections stimulate a rapid leukocyte response in breastmilk. Clin Transl Immunology. 2013;2(4):e3.

7 Harrison D et al. Breastfeeding for procedural pain in infants beyond the neonatal period. Cochrane Database Syst Rev. 2016;10:CD011248.

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9 Schanler RJ et al. Randomized trial of donor human milk versus preterm formula as substitutes for mothers' own milk in the feeding of extremely premature infants. Pediatrics. 2005;116(2):400-406.

10 Brown A, Harries V. Infant sleep and night feeding patterns during later infancy: association with breastfeeding frequency, daytime complementary food intake, and infant weight. Breastfeed Med. 2015;10(5):246-252.

11 Sánchez CL et al. The possible role of human milk nucleotides as sleep inducers. Nutr Neurosci. 2009;12(1):2-8.

12 Dekaban AS. Changes in brain weights during the span of human life: relation of brain weights to body heights and body weights. Ann Neurol. 1978 4(4):345-356.

13 Deoni SC et al. Breastfeeding and early white matter development: A cross-sectional study. Neuroimage. 2013;82:77-86.

14 Straub N et al. Economic impact of breast-feeding-associated improvements of childhood cognitive development, based on data from the ALSPAC. Br J Nutr. 2016:1-6.

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16 Horta BL, Victora CG. Breastfeeding and adult intelligence – Authors’ reply. Lancet Glob Health. 2015;3(9):e522.

17 Belkind-Gerson J et al. Fatty acids and neurodevelopment. J Pediatr Gastroenterol Nutr. 2008;47 Suppl 1:7-9

18 Heikkilä K et al. Breast feeding and child behaviour in the Millennium Cohort Study. Arch Dis Child. 2011;96(7):635-642.

19 Tharner A et al. Breastfeeding and its relation to maternal sensitivity and infant attachment. J Dev Behav Pediatr. 2012;33(5):396-404.

20 Montgomery SM et al. Breast feeding and resilience against psychosocial stress. Arch Dis Child. 2006;91(12):990-994.

21 Bener A et al. Does prolonged breastfeeding reduce the risk for childhood leukemia and lymphomas? Minerva Pediatr. 2008;60(2):155-161.

22 Singhal A et al. Infant nutrition and stereoacuity at age 4-6 y. Am J Clin Nutr. 2007;85(1):152-159.

23 Peres KG et al. Effect of breastfeeding on malocclusions: a systematic review and meta-analysis. Acta Paediatr. 2015;104(467):54-61.

24 Horta BL et al. Long-term consequences of breastfeeding on cholesterol, obesity, systolic blood pressure and type 2 diabetes: a systematic review and meta-analysis. Acta Paediatr. 2015; 104(467):30-37

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